連載:宗教2

ひとつの区切り

先日、ささやかな読書会が、ひとつの区切りを迎えた。
約2年前の6月、奇妙な縁で託されたこの読書会で、歎異抄を学ぶテーマを選ぶこととし、毎月一条を読み、その意味を探るという形態で後序まで読み終えた。

もともとこの会は、亡くなられたH先生が始めたもので、読書会というよりも、「生と死を考える会」という副題を名乗っていた。死後の世界はあるのか、霊魂はあるのかという絞ったテーマを巡って勉強を続けて来られたと思う。

集まりに参加を始めた頃は、隅っこで口出しもせずに、ただただ座っていた。こういうスタイルは自分には似合っていて、責任も持たずに気楽にいつでも辞められる