※ご注意、哲学的な内容です。関心のない方は忌避してください。 古代ギリシャの哲学者たちは真善美を主題とした。 人は何事かを理解したとき、成程‼、と頷く。プラトンはもともと知らなかったことであるのに、どうして解かったと言えるのか、と疑問を呈し、その説明を前世で得た知識の想起(アナムネーシス)であるとして自説を立てるが、 人が謎に魅了され、解き明かすことに快感を覚えることは否定できないよう…
前日記で、善も悪もわからないという立場について書いたけれども、それと対照をなすのは絶対神を掲げる宗教の立場だろう。 絶対的に正しい神のような存在があることを前提とするので、自分にとってその神への信仰は、他の人においても信仰することが必要であると考える。したがって布教して他人も入信させなければならない。善を広めることにもなるから、これは正しい行動である、となる。 この絶対的に正しいものを自分は…
Youtube動画の「守護霊に守られている7つのしるし」というのを眺めていた。(霊魂などを信じているわけではないが、この手の話には興味を持っている・・・) そのなかで、災害にあったときに他の人は被災したけれど、自分は辛くも難を逃れることができた、というのが挙げられていた。 すると災難にあってしまったひとの方には守護霊がついていなくて、残念でした、と言っているのかな。 津波で流されてしまった人…
先日、ささやかな読書会が、ひとつの区切りを迎えた。 約2年前の6月、奇妙な縁で託されたこの読書会で、歎異抄を学ぶテーマを選ぶこととし、毎月一条を読み、その意味を探るという形態で後序まで読み終えた。 もともとこの会は、亡くなられたH先生が始めたもので、読書会というよりも、「生と死を考える会」という副題を名乗っていた。死後の世界はあるのか、霊魂はあるのかという絞ったテーマを巡って勉強を続けて来られ…