大法輪閣編集部編「心と体をととのえる呼吸法とマインドフルネス」

 マインドフルネスは、ジョン・カバット・ジンがアメリカのマサチューセッツ大学医学部でマインドフルネス低減法を創始したということが異なる著者から何回も語られる。もともとは仏教の瞑想法から宗教色を除いたことで、ストレス低減法として世界的に広がり、集中力アップの手法として企業でも盛んに取り入れられているという。その瞑想法の中心的な要素が自分の呼吸に意識を集中することで、自分の心と向き合うことができるのである。

 マインドフルネスのベースとなったのは日本の禅であるが、実に様々な流派が呼吸法を重要視している。日本の伝統的な礼儀作法に始まり、伝統芸能、合気道、古武