中山良太 の 御浪人栄達指南帳

★3.3
慶長18年(1613年)大坂方と徳川側の対峙の時代、仕官先を求めて各地を渡り歩く若者がいた。

23歳の青木源八は曾祖父の創始した「新虎飛流」という印地打ちの武技発展のたるに近江蒲生郡の村を出た。戦もなく、鉄砲や大砲の時代に印地打ちである。

誰も相手にしない中、大坂城に誘う者がいた。木村宗明という老人、実は木村重成の叔父である。源八の印地で家康を葬れとの命の中、秀頼出陣の要請に出向く。

どうやら宗明は源八に生きよと言いたかったらしい。最後は木村重成の奥方と母親の救出に。ちょっと物語としての盛り上がりに欠け残念。作者は1988年生まれの新人、