「下町ロケット」池井戸潤著…がんばる人の素晴らしい結末!


著者はこの小説で「夢」「努力」というテーマを扱っています。

中小企業だって夢を持っていいはずだ。世界でも群れを抜いた品質を伴う製品を生みだすという夢、そこに向って日常努力する姿を描きます。

著者は手抜きすることなく誠実に描きます。従業員が200人たかだかの中小企業と世界に冠たる日本の大企業との仕事のやり方を巧みに比較しつつ、中小企業が大企業の横暴に耐え、最後に空手チョップで相手をやっつける構図です。

いつの間にか、大企業の嫌なやつにはブーイングを送り、中小企業の職員が打たれても立ち上がる姿に声援を送っていました。泣かせどころでは電車の中さえ涙がで