方丈記冒頭部の現代語訳

昔、高校の教員をしていた時、「方丈記」の鴨長明の考えをなんとか生徒にわかりやすいようにしたい、と、現代語訳してみたことがあります。終活のため、書類の整理をしていたら、そのプリントが見つかりました。読み直して見て、公開しても恥ずかしくないと思い、以下、転記します。

流れて行く川の水は、昔から絶えたことはないが、もとの水と 同じではない。流れのゆるやかな所に浮かぶ泡は、できたり消えたりして、寿命が長いものなどは一つもない。この世の人と家との関係も、これとよく似ている。
都で、せり合うように立っている、身分の高い人や、低い人の家々は、何百年も前からある