方丈に流れる悠久
都内は、紅葉の美しい時節を終えようとしている。イチョウの葉が歩道を黄色い絨毯で彩り、ビル軍の中に点在する植栽のエリアもモミジなどの点描的ベールで包まれる。 季節は、ゆるやかに、しかも、凄まじい速さで過ぎてゆく。 人生のステージも同じ。四季をワンステージとしてひたすら繰り返される時間を営んでいる。しかし、実は、人間の時間は、ひたすら同じサイクルを繰り返しているわけではない。穏やかな安定が突然消…
都内は、紅葉の美しい時節を終えようとしている。イチョウの葉が歩道を黄色い絨毯で彩り、ビル軍の中に点在する植栽のエリアもモミジなどの点描的ベールで包まれる。 季節は、ゆるやかに、しかも、凄まじい速さで過ぎてゆく。 人生のステージも同じ。四季をワンステージとしてひたすら繰り返される時間を営んでいる。しかし、実は、人間の時間は、ひたすら同じサイクルを繰り返しているわけではない。穏やかな安定が突然消…
[ 文治(ぶんじ)地震 ] 元暦2年7月9日(1185年8月6日) この地震は元暦年間に発生しましたが、 この天変地異により、翌月の8月14日に文治に改元されたことから、一般的に文治(ぶんじ)地震と呼ばれることが多いようです。 方丈記といえば「ゆく河の流れは絶えずして」で始まる鴨長明の有名な随筆ですが 「最大マグニチュード7.8の地震が想定される 琵琶湖西岸断層帯で、平家全…
昔、高校の教員をしていた時、「方丈記」の鴨長明の考えをなんとか生徒にわかりやすいようにしたい、と、現代語訳してみたことがあります。終活のため、書類の整理をしていたら、そのプリントが見つかりました。読み直して見て、公開しても恥ずかしくないと思い、以下、転記します。 流れて行く川の水は、昔から絶えたことはないが、もとの水と 同じではない。流れのゆるやかな所に浮かぶ泡は、できたり消えたりして、寿命が…