「映画をつくる」 山田洋次著 大月書店刊 国民文庫
1978年11月17日発行
ー人間が人間でありつづけるために、芸術はますます必要不可欠なものとなってくるのではないか、ということです。
リアリズムというのは、より豊かな表現のための方法なのであって、もっと想像する、あるいは創造するということにかかわることがらであるということを考えなければならないとよく思います。
たとえちょっとした日常的な体験であっても、そのときの人間の気持ちを深く感じることができるかどうかということにその本質はあるのです。
作者がじつに気楽に、それこそ小鳥がさえずるように軽やかに