小説 フリードリンクカフェ 第1話 一本の電話から

(15年ほど前からの数年に体験したことを元にでっちあげたフィクションです^^;)


 電気工事の現場から戻るトラックの、助手席に座って居眠りをしていた山田浩一のケイタイが、胸のポケットの中で震えた。

 山田が受信ボタンを押すと、あまり聞き覚えの無い声が聞こえてきた。

 <モシモシ。山田さんですか?>

 「ハイ、そうですけど・・・」

 <以前、黒岩さんの紹介で一緒に飲んだことのある綿引と言いますが、覚えていますか?>

 「・・・あぁー、ハイ、覚えていますよ。その節はありがとうございました」

 黒岩とは、以前通っていたの職業訓練校で知り合ったゴ