【読書】直木賞受賞作「月の満ち欠け」佐藤正午著

「瑠璃」という女性に関わる小山内堅、三角哲彦、正木竜之介という男たちを描いています。3人の男たちにとって、「瑠璃」という女性は全く別個の女性なのですが、父親、不倫の大学生、夫という、それぞれの立場からそれぞれの「瑠璃」とかかわります。

現実離れした内容なので、登場人物のキャラクターを掴むのに時間がかかりました。時間軸が交錯し、何人もの性格の似た「瑠璃」が現れ消えてゆく。人物を把握したかしないうちに、場面が次の「瑠璃」に変わってゆく。一度本を置くと、流れが混乱してしまいました。

その分、前に戻って流れを把握しなおしながら読書を続けることになりました。本