「直木賞」の日記一覧

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『八月の御所グラウンド』万城目 学

ご無沙汰してます。 今年は花粉症の症状がきつくてダウンしてます。 あと、千葉の群発地震も心配ですね。 いろいろ備蓄も見直してます。 私が傘を買うと雨が止むと言われてるから、これだけ揃えれば大丈夫かも・・・ で今回は、プロ野球の本拠地オープン戦も始まったということで、野球に関係した本、直木賞受賞作。 ■『八月の御所グラウンド』 ・"御所グラウンド"とはなに?思ったけど、 京都御所の北東にある今…

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万城目学『8月の御所グラウンド』(直木賞受賞)について

2006年『鴨川ホルモ―』で華々しく作家✒️デビューした万城目学さん。 6回目のノミネートで遂に直木賞受賞🎊に輝きました。 受賞作となった「8月の御所グラウンド」は、京都御苑内にあるグラウンドが舞台だそうです。(私は未だ受賞作を読んでいません😓) 京都御苑内には、宮内庁京都事務所のほか九条邸跡や旧閑院宮邸跡など新旧の建物🏚️が散在しています。 宮内庁京都事務所では、桂離宮・修学院…

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岐阜出身の直木賞 (1772)

昨日のニュースで、岐阜出身の米沢穂信氏が直木賞を受賞されたことを知りびっくりしました。ここしばらく岐阜県人は10年ごとにこの種の賞を取られています。2001年には堀江敏幸氏が、熊の敷石」で芥川賞、2013年には朝井リョウ氏が、「何者」で直木賞を獲得。平成生まれでは初めてで、男性では最年少でした。小学校時代の教師の指導がよかったようでした。作文を誉められたのが自信につながり作家になることになったら…

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村松友視(ともみ) の 時代屋の女房

★3.5 表題作(直木賞作品)と「泪橋」の2つの短編。 「時代屋の女房」 東京の大井で骨董屋を営む安さんは35歳。5年前に真弓という女が転がり込んできた。拾ってきた子猫はアブサン。喫茶店「サンライズ」のユキちゃんの話ではゴーカン結婚という噂。子供の頃から古銭や刀装具を集めることに興味を持ったが、父親に馬鹿にされた反動で美大を出てから骨董屋を始めた。父は蒸発し母は既に亡い。真弓によって骨董品は…

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草暖簾・くさのれん

   ~~~ 読書感想 ~~~ 草暖簾・くさのれん  難波利三  評価 ☆☆☆☆ 昭和初期、12歳で質屋の丁稚奉公に上がった良吉 は徐々に商売の才覚を発揮してゆく。 浪花の人情を背景に描く、質屋二代記。 質草が当時の庶民の暮らしぶりを物語る。 質草が語る昭和庶民史!! 昭和初期、質屋の丁稚奉公にでた少年と、 その息子の物語です。 「質屋」とは? 質屋とはどういった仕組みなのでしょうか。…

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西條奈加さん、おめでとう! 🎉🎊

今回の直木賞は、私の大好きな作家さん『西條奈加さん』が受賞しました。 西條奈加さんの本との出会いは、デビュー作の『金春屋ゴメス』です。 出会い以後、全ての作品を読んでいます。 勿論、受賞作の『心淋し川(うらさびしがわ)』も読みました。 直木賞候補になったとき、「受賞したら良いな! きっと受賞する!」と思いました。 この機会に是非、西條奈加作品を手に取ってみてください。 *心淋し川の内…

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良質なロードムービーを観た思い「少年と犬」(馳星周・直木賞受賞作品)

馳さんの作品は「不夜城」以来だ。新宿歌舞伎町に漂う(饐えた)臭いを感じる中々の力作であった。但し、本作品にもイリーガルに生きる様々な人々が入れ代わり立ち代わり出てはくるが、作風はまったく違う。   1匹の犬が、目的の地に辿り着く間に様々な人々に出会う物語である。犬の気持ちに全く踏み込むことはしないが、明らかに読む者は、その犬の持つ意志を感じる。行間に漂う気配・・・、これこそがこの小説のキモであ…

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直木賞が決まった!

直木賞は川越宗一氏の[熱源]に決定しました。 今回ほど結果がどうなるか気にした事はありません。 熱源に登場する3人の若者の1人、千徳太郎治は我が家のルーツの人と言えます。 何故言えるという曖昧な言葉を使ったかと言うと、曽祖母の母親違いの兄弟だったからです。 太郎治はアイヌの血も半分入っていてとても優秀な人と伝わってました。 物語はフィクションですが史実に基づいてかかれてますから、太郎治が…

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桜木紫乃さんの描く世界

直木賞作家で地元出身の桜木紫乃さんが書いたラブレスを読んだ。 冒頭から暗いシーンが続き、これは私向きでは無いかもと思いながら読み進むうちにどんどん引き込まれていった。 歌が好きでバスガイドを夢見ていた少女が貧しい家庭の事情でその夢を断たれ、歌を捨てきれずに飛び込んだ演芸一座と行動を共にし、一座が解散した後の放浪。 子供を産み、オトコに裏切られ故郷にも背中を向けられた女がミシンを武器に懸命に…

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【読書】直木賞受賞作「月の満ち欠け」佐藤正午著

「瑠璃」という女性に関わる小山内堅、三角哲彦、正木竜之介という男たちを描いています。3人の男たちにとって、「瑠璃」という女性は全く別個の女性なのですが、父親、不倫の大学生、夫という、それぞれの立場からそれぞれの「瑠璃」とかかわります。 現実離れした内容なので、登場人物のキャラクターを掴むのに時間がかかりました。時間軸が交錯し、何人もの性格の似た「瑠璃」が現れ消えてゆく。人物を把握したかしないう…

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マークスの山

女性が書いた本だとは思えない内容と文体で 刑事もののミステリー 学生時代に犯した過ちを隠し それが何かのきっかけで人目にふれ 事件がおこる… とても分厚くて一気には読めなかったけど 中々読み応えがあり 最近こんな内容の映画やドラマが多いかも? 作家高村薫