【短歌】あけび庵　（晩冬）

*面でも裏でも資源は良い宇宙かんげつ探る赤い手一つ　　　　　　　あけび庵

【参考】*　寒月/かんげつ・・・
厳寒の空にさえざえとある月。満月に近い寒月の夜は、冷たい月光が降り注ぎ建物の影や自分の影が地面に黒々と落ちる。いよいよ寒さが身に滲みて、帰宅の足も自ずと早まる。


うたことば歳時記
なほ三十日(みそか)定年退職する夜に同じ形の月を見るまで　　寒月和歌抄より
霜月になほ咲き残れ白菊の花より後の花しなければ　　　　　　寒月和歌抄より
寝覚めして隙より漏るる枕辺の霜に驚く有明の月　　　　　　　寒月和歌抄より
散りはてて梢