天野純希 の 雑賀のいくさ姫

★3.5 楽しめる海洋時代小説。
雑賀孫一の一人娘・鶴は漂着した南蛮船を手に入れ南方との貿易に夢を託す。瀬戸内から長崎へ向かうが、途中で薩摩水軍の女将・巴に協力を求められた。

王直亡き後に明の海賊の親玉的存在となった林鳳が500艘を率いて九州簒奪を狙っているというのだ。薩摩水軍はこれを撃退せんと各地の有力水軍に協力を求めているという。

終結した日本側は、若林鎮興率いる大友水軍、児玉就方が率い参謀に小早川隆景の毛利水軍、村上武吉率いる能島水軍、遅れて参戦する孫一率いる紀州雑賀水軍、薩摩水軍は島津忠平が率い参謀に島津家久。鶴も実父母の敵討ちと参戦を決意。