連載:大相撲

大相撲初場所総評 玉鷲優勝(1111)

何事も予想通りになるとはいかないのが現実だ。大相撲とてそうだ。
 3横綱出場でこの場所は始まった。横綱土俵入りがあるのが、矢張り華やかだ。横綱は強くて、勝ち進むのが当然とされている。
 ところが、ワースト記録を更新中だった稀勢の里は3連敗の後に引退。白鵬は、序盤の危なっかしい取り口から、立ち直ったかに見えて10連勝。だが、それから3連敗を喫すると突如14日目から休場。
 鶴竜も2勝3敗の後6日目から休場していたので、番付には3横綱があっても、土俵上には、その姿がなくなってしまった。
 加えて、大関栃ノ心も、4連敗の後休場。高安、豪栄道の両大関も前半は不調