連載:クラシック

新年2度目の〈シェエラザード〉―東京フィルの演奏会(1110)

新年に入ってすぐ、1月12日(土)は読売日響の演奏会だった。そこでのメインの曲目は、リムスキー=コルサコフの交響組曲〈シェエラザード〉だった。そのことは、1月13日の日記「2種の藝術(絵画と音楽)との贅沢なはしご(1104)」に記したとおりである。若手の首席客員指揮者、山田和樹の端正な指揮にほれぼれとして聴き入ったことだった。
 
 ところが、1月23日(水)東京フィルの第914回サントリー定期シリーズでのメインの楽曲は、わずか10日余り前に聴いたばかりの、〈シェエラザード〉だった。もちろん、wakohはその両者の年間会員を長く続けているわけだし、同じ年