坂井希久子 の あったかけんちん汁 居酒屋ぜんや6

★3.3 シリーズ6作目。

こちらの地方、今年はずいぶんと鶯の初鳴きが早かった。ルリオの3羽の息子たちも、1羽くらいはまともなのが出るのでは。

年が改まり寛政5年(1793年)林只次郎23歳、お妙29歳となった。

近江屋は善助に弱みを握られたために殺め、草間重蔵は川に流すことを命じられたのみ。やはりお妙の父・佐野秀晴は前政権の田沼と懇意にしており、手伝っていた善助や今の馴染みの旦那衆も松平定信一派に目を付けられていたのだ。

只次郎は父親の隠居を機に養子の口を強要され、草間の長屋に転がりこんだが・・・。善助がらみの一件は明らかになったが、新たな監視