連載:二十四節気(漫才)

春分 「夫婦(みょうと)漫才」

夫「どうもぉ、こんにちはぁ」

婦「おこしやすぅ、夫婦で漫才してますぅ」

夫「そんなん言わんでも分かってはるよ」

婦「なに言うてんのよアンタ、世間は私らを夫婦と思うてはるかどうか分からへんよぉ」

夫「そうか?」

婦「私をどこかの名家のお嬢様で、アンタは召し使いやと思うてはるかもよ」

夫「なんでキミがお嬢様で、ボクが召し使いやねん!」

婦「そんな大きな声出してぇ、見苦しいわよ、爺や」

夫「じ、爺や! ボクがかい?」

婦「だって、婆やじゃないでしょ?」

夫「まぁ普段からキミの召し使いみたいなもんやけどな」

婦「なによそれぇ、聞き捨てならな