久々の毛利元就 岩井三四二 の 天命

★3.5 永井路子の「山霧」から27年、NHK大河から22年、久々の毛利元就物語。

当時よりずいぶんと研究が進んだようだ。最近のレーザー測量技術で郡山合戦の陣地跡が鮮明になってきた(NHKサイエンスZERO)。

月山富田城跡もずいぶんと整備されている。尼子氏との最後の攻城戦(第二次月山富田城の戦い)に5年もかかった城は、歩いてみるとその峻険さがよくわかる。

陶との厳島合戦では村上水軍が味方したのは陶政権が帆別銭(警護料)を禁止したためとしているのは興味深い。

物語は元就のデビュー当時こそ戦に向かう狼狽えた姿を描いているが、それ以後はカリスマ性豊か