【俳句まとめ】あけび庵

【俳句まとめ】あけび庵


濡れ色や雨水ゆき見の障子から
だらだらと身辺雑事はる時雨
こらやこの傾ぐ火もありとくど焼き
そろいては皆口尖る馬酔木かな
薬手帳メモに太い字春に聞く
手の幅の大きさ春の光あび
病棟の薬くばられ春の水
刈り枝や春を集めて芝のうえ
ひと足を告げれば見頃八重の梅
紅梅の早足を告げ浜離宮
      **
石垣に戦国のはる後瀬山
土かれてせいち四角い春日向
さ庭べの雪融け果てて水なるや
萌えみどり風がこすれて蕗の薹
戸を放ち土の匂いや春の風

カテゴリ:アート・文化