新趣俳句会

第130回新趣俳句会
・兼題 卯波(傍題一切可)
・題詠 新

卯波立つ汀にひとり旅の傘
すえよし
帆柱が卯波にせめぐ船だまり
古川利子
四五月の卯浪さ浪やほととぎす
許六
散りみだす卯波の花の鳴門かな
蝶夢
江の島の裏はるかなる卯波かな
長谷川櫂
さかのぽる卯浪を見よや最上川
阿波野青畝
卯浪寄す浜見えしより髪吹かれ
稲畑汀子
家の下まで船を入れ卯波入れ
鷹羽狩行
犬の口大きく開いて卯波かな
皆吉司
雨の日の卯浪の千鳥聞きにけり
飴山實
*  卯波/卯月波/卯波風/卯波立つ・・・
陰暦4月頃(新暦5月頃)は天候が不安定で波が立ちやすい。
特に時折強く