【歳時記入門】俳句のテキスト

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【歳時記入門】俳句のテキスト 
けつけけろと啼く蛙ゐて明易き
石鼎
足洗ふてつい明け易き丸寝かな
芭蕉
象潟や苫屋の土座も明やすし 
曾良
廻廊に夜の明けやすし厳島
涼菟
明け易き夜やすり鉢のたまり水
梅室
子鴉の細枝踏んで明け易し
大谷句仏
明易や吹き寄せられし島一つ
長谷川櫂
*  明易(あけやす)/明易し/明やす/明早し/明急ぐ
/短夜・・・
夏の夜の明けが早いことをいう。科学現象としては短夜
と同じだが、短夜は夜が短いことをいうのに対して
明易は、明け急ぐ夜を嘆く思いが増さる。春分を境に
一日一日昼の時間が長くなり、夏至にいたって