同級生が死の淵に



高校の同級生で確か一つ年上の男がどうやら死の淵に立っているらしい。
この年になればぽろぽろと名簿から歯が抜けるように抜けてゆくのは致し方ない。

この男は国際基督教大学を卒業してキリスト教の牧師になりかれこれ60年間国内外で務めてきた。
たしか去年もパリの教会を主宰するためにフランスへ何か月か行っていたはずだ。
私と親しいわけではなく何年か前に同窓会で顔を合わせやあやあと言いあっただけのことだ。
我々田舎高校卒業生は共有のブログを持っていてみんな適当に書き込むわけだが、最近の彼の書き込みによれば、

毎日熱があって医者に処方してもらった頓服を飲んです