あけび庵の俳句日記

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あけび庵の俳句日記
盲犬ぶつかるところ夏の息
そんな息使いを感じる俳句の世界
です。

村上鬼城の俳句・・・まとめ
松立てて大百姓の門二つ
山畑に朝日大きや鍬始
暖く西日に住めり小舎の者
小百姓の飯の遅さよ春の宵
大門に閂落す朧かな
先祖代々打ち枯らしたる畑かな
闘鶏の眼つぶれて飼はれけり
夕霞烏のかへる國遠し
花散るや耳ふつて馬のおとなしさ
念力のゆるめば死ぬる大暑かな
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五月雨や起き上りたる根無草
石の上にほむらをさます井守かな
晝顔にレールを磨く男かな
砂原を蛇のすり行く秋日かな
痩馬のあはれ機嫌や秋高し
殺さるる夢でも見む