フランソワ・ラ・ロシュフコーの箴言集をわかいころ愛読した。鋭い皮肉で上滑りな考えを一突きする爽快感がある。
こんな言葉がある。
「お金を嫌う者は多い。だがそれを人にくれてやる者は少ない。」
連想して、自分は思う。
人生はつまらないものだとか、クダラナイと文句を言っている人は多い。しかしそれなら死んでしまおうと考える人はいない。
お金と同様、人生だって捨てるのは惜しい。
いやなんだかんだ言っても死ぬのは嫌だ。
思い通りにならないからといって、お金を憎んだり、人生を憎んだりしても筋違い。その筋違いが自覚できるだけでずっと楽になる。
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