清崎敏郎の俳句

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清崎敏郎の俳句
東京市赤坂区(現・港区赤坂)に生まれる。東京
府立第一中学校(現・日比谷高等学校)在学中に
結核性股関節炎にかかり、療養生活を送る中で句
作を始めた。1940年、富安風生が選者をしていた
読売俳壇の選に入り、これをきっかけに風生の
主宰誌「若葉」に投句、風生に師事する。1942年、
慶應義塾大学文学部に入学、折口信夫、池田弥三郎
のもとで民俗学を学ぶ。
【俳句】
堰切つて動く群衆初詣
山葵田の隙といふ隙水流れ
おもむろに枝垂櫻の揺れはじむ
螢火と水に映れる螢火と
年頃の紺の水着の似合ひけり
大鱸なり鱗金鱗銀
目に止る速さに滝の落