【歳時記入門】俳句のテキスト

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【歳時記入門】俳句のテキスト
梢よりあだに落ちけり蝉のから
芭蕉
空蝉のふんばつて居て壊はれけり
前田普羅
うつせみをとればこぼれぬ松の膚
日野草城
空蝉にしてやはらかく草つかむ
長谷川櫂
蝉の殻うすうすと風抜けにけり
高田正子
*  空蝉/蝉の殻/蝉の抜殻/蝉のもぬけ・・・
蝉のぬけ殻のこと。もともと「現し身」「現せ身」で、
生身の人間をさしたが、のちに、「空せ身」空しいこ
の身、魂のぬけ殻という反対の意味に転じた。これが
「空蝉」蝉のぬけ殻のイメージと重なった。 
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空蝉の夏の山路に榊とる