北円堂の国宝仏群と、ある異変(興福寺・南円堂北円堂②)

つづき。
の興福寺南円堂の中に小一時間ほど滞在して、北円堂に向かいます。

現在の北円堂は鎌倉時代の再建ですが、創建当初(奈良時代)の姿が再現されていて、日本一美しい八角円堂であると言われています。

康慶の子、運慶が晩年に手がけた、弥勒如来坐像が御本尊。
南円堂の不空羂索観音も、父・康慶の晩年の作品なので、両像の間にもまた、親子ほどの歳の差があるということになります。

南円堂とは違って、毎年春と秋に半月ほど公開されて、何度も見ることができる、比較的レアリティは低い秘仏です。
ぼくにとってもおなじみの仏像のひとつになっています。

脇侍は運慶の息子、運