登りで下るのは嫌だ。下った分だけ登らなければならぬ。せっかくリフトで1502メートルまで来たのだ。因みにロープウェイで降りた天神平駅は1319メートル。
急登だ。大きな岩がゴロゴロしているし、昨日の雨で濡れている。下り出した途端に滑ったから、一眼レフはリュックに入れて両手を自由にした。
手には軍手だ。那須の茶臼岳に登った時学んだ。手を突いて登る時があり、幾ら汚れても平気な軍手は必需品。
かなり下ると、下から続く木道に合流した。リフトに乗らずに登る人はここを歩いて来るのだ。
天下の谷川岳にまさか尾瀬のような木道があるとは驚いた。が、これがないと登れ
連載:二人旅