高橋克彦 の 白妖鬼 鬼シリーズ3

★3.5 シリーズ3作目。初作の《鬼》の「絞鬼」に登場の陰陽師・弓削是雄の続編。

元慶8年(884年)陸奥・胆沢の地で陰陽寮罷免の通知を受けた。時の陽成帝も光孝帝に譲位したという。そんな時、是雄の前に刺客が現れた。刺客の口から神泉苑と。京で何かが起きているに違いない。

巨大な頭の蝦夷の少年・淡麻呂、土蜘蛛の娘・芙蓉丸を仲間として京に帰還した是雄は、関白太政大臣・藤原基経のおかしな動きを知る。更には先帝が神泉苑の敷地の一部に院を構えたことも。彼の地は種々の鬼を封じてある所。

師の滋丘川人の墓から掘り出した髑髏鬼に各所を探らせると、2つの鬼がからんでい