連載:認知症予防には「運動」「会話」「睡眠」

認知症予防には「運動」「会話」「睡眠」 大分大などが国内初の目安

 認知症予防には1日約3300歩以上の運動と適度な会話、睡眠が有効―。県と大分大、臼杵市、TDK(東京)の4者が産学官で進める共同研究で、こんな結果が浮かび上がった。同市民約千人の生活習慣と認知機能の関わりを3年がかりで調べ、解析した。同大によると、客観的な生活データから予防の目安を示したのは国内で初めて。

 研究は日常の行動の中にどんな発症リスクがあるかを調べ、予防法を見つけようと2015年8月に始めた。公募で集まった40~90代の約千人に年4回、1週間ほど連続して手首にリストバンド型のセンサーを装着してもらい、歩数や睡眠時間、会話時間、脈拍、紫外線