連載:あけび庵の日記

あけび庵の日記

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あけび庵の日記
落葉
落葉の時雨や空の暗さと肌寒さを恨んでみ
ては翌日の落葉掻きが待っている。数日は
見ない事にしていたが、風に音して踏まれ
るままではもう限界だ。散歩を半分にして
竹ぼうきを取り出し歩き易いように寄せて
いく。手を止めて、通り過ぎる道行く人を
見送って又、繰り返しては明日も落ちてい
るのだろうな。宮人の名を落ちる葉に被せ
て散っていくさまを芭蕉も詠んでいた。
宮人よ我名をちらせ落葉川 (芭蕉)
木の葉や落ち葉、初時雨などは秋らしく
感じますが冬の季語とのこと・・・。

音逃げて楓いちょうの落ち葉ふむ
切り株や風情落葉の道すが