ここにひとりの重要人物がいる。
彼の名はイエジ・ストシャウコフスキ。自ら孤児出身でありながら、
孤児院で働きワルシャワ大学を卒業。
孤児教育の道へと志した。そして17歳の時、シベリア孤児の組織を作ることを提唱。
ポーランドと日本の親睦を図ることを目的に「極東青年会」を結成し、自ら会長になった。
最盛期には640名にも上ったという。
その後成長した孤児たちは日本との絆絶ち難く、日本公使館との交流を大切にした。
そして日本国政府もこの絆を大事にした。
勿論人道的な結びつきによる、当然の好意の延長もあるが、実はそれだけに非ず。
日本は伝統的にロシアを仮想
連載:シベリアの異邦人~ポーランド孤児と日本~後編、ワルシャワ蜂起編、完結編