「ポーランド孤児」の日記一覧

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語り継ぐべき日本の歴史①

1920年シベリヤで、親と離ればなれになった760人あまりのポーランド孤児たちは、日本に救出されウラジオストックから敦賀に送られ大阪や東京で静養し祖国へと帰っていった。 東京で孤児たちに宿舎を提供したのは福田会育児院でした。しかし福田会が孤児救済に協力したことは長い歴史の中で忘れ去られ現在の職員たちは知らなかったそうです。2009年建物の前を通りかかったポーランド大使に教えられたそうです。 …

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シベリアの異邦人~完結編~

         前編 蜂起編でのヨアンナの結婚後の描写と その後の世界を付け加えると共に、 死後の異なる世界も合わせて本編で加筆したい。 ワルシャワゲットー蜂起鎮圧から ふさぎ込むヨアンナが、 再び快活さを取り戻すべく通い詰めたフィリプが、 彼女の心を掴み、 愛を獲得することに成功したのが、 1943年7月初めの頃だった。 巷ではまだゲットー蜂起の 逃亡ユダヤ人狩りが終息しておらず…

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シベリアの異邦人~ワルシャワ蜂起編~

          前編 1926年、8月27日、ポーランド軍テストパイロットである ボレスワフ・オルリンスキ大佐は メカニックのフィリプ・クビャク軍曹とともに ワルシャワから東京間10,300kmを飛行するため、 晴天の中、一路東へと旅経った。  これはヨーロッパ人の日本への初飛行であった。  一行はモスクワ、ハルビン等を経由しながら 九月5日に日本の所沢飛行場に到着し、 多くの日…

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シベリアの異邦人 ~ ポーランド孤児と日本~後編

ここにひとりの重要人物がいる。 彼の名はイエジ・ストシャウコフスキ。自ら孤児出身でありながら、 孤児院で働きワルシャワ大学を卒業。 孤児教育の道へと志した。そして17歳の時、シベリア孤児の組織を作ることを提唱。 ポーランドと日本の親睦を図ることを目的に「極東青年会」を結成し、自ら会長になった。  最盛期には640名にも上ったという。 その後成長した孤児たちは日本との絆絶ち難く、日本公使館との交…

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シベリアの異邦人 ~ ポーランド孤児と日本~

2019-08-18 史実を参考に創作したフィクション 本作品は私が別のブログにアップしたものを再度アップしてみました。    全三部作で構成されていますが、一回にアップできる文字数の関係上、それぞれを再度前編、後編等に再分割していますのでご了承ください。            前編 今からおよそ100年前、シベリアは地獄だった。  その主人公たちはポーランド人。何故そ…