あけび庵の日記

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俳人 富安風生の俳句 (3)
愛知県出身の俳人。本名は謙次。高浜虚子に師事。
逓信省に勤めながら俳誌「若葉」を主宰。温和な
作風で知られた。
いしぶみのもと一塊の芝枯るる
顔見世のまねき見て立つ手をつなぎ
茶の木咲き山水珠を転ばせり
雪嶺のそばだつ畦の子供かな
炭とりに出て風花の夜も舞へり
湖の名をもらひたる駅の冬
薄墨のひまの紺青しぐれ空
わが心濡るる時雨に句碑も濡れ
わが咳に応ふる遠き水の面
涸滝に懸かる氷柱も利剣なす

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カテゴリ:アート・文化