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あけび庵の日記
椿
椿は、春を代表する花。万葉集のころから歌にも詠
まれ日本人に親しまれてきた。つやつやした肉厚の
葉の中に真紅の花を咲かせる。花びらが散るのでは
なく、花ひとつが丸ごと落ちるので落椿という言葉
もある。最も一般的な藪椿のほか、八重咲や白椿、
雪椿などの種類もある。
紅のかず溢れぬうちや落椿 あけび庵
土くれに絶ちて散り際落ち椿 あけび庵
おいらかな孫の寝息や春の宵 ぼく
燭の影雛の顔皹一つ ぼく
菠薐草ポパイを知らぬ子供達 ぼく
いつ誰に教わりしかや芹採