あけび庵の日記

3/29
あけび庵の日記
椿
椿は、春を代表する花。万葉集のころから歌にも詠
まれ日本人に親しまれてきた。つやつやした肉厚の
葉の中に真紅の花を咲かせる。花びらが散るのでは
なく、花ひとつが丸ごと落ちるので落椿という言葉
もある。最も一般的な藪椿のほか、八重咲や白椿、
雪椿などの種類もある。

紅のかず溢れぬうちや落椿       あけび庵
土くれに絶ちて散り際落ち椿      あけび庵
おいらかな孫の寝息や春の宵        ぼく
燭の影雛の顔皹一つ            ぼく
菠薐草ポパイを知らぬ子供達        ぼく
いつ誰に教わりしかや芹採