あけび庵の日記

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俳人 富安風生の俳句 (4)
愛知県出身の俳人。本名は謙次。高浜虚子に師事。
逓信省に勤めながら俳誌「若葉」を主宰。温和な
作風で知られた。

まろまろと雪ののこれる敷松葉
この道の欅の落葉はじまりぬ
茶の花のころがつてをる甃
山茶花のちり浮びたる竜の髯
万両や苔をもとへる手水鉢
万両や軒にかぶさる鞍馬山
へつつひに冬至の柚子がのつてをる
狐火の失せし道より小提灯
竃猫人の話を聞いてをる
太幹の壁のやうなる日向ぼこ

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カテゴリ:アート・文化