両親を思う

感謝の気持ちが湧いてくる
亡き両親を思うと

思い出すのは
働いている姿ばかり
大正生まれの村一番の働き者
早朝から夜遅くまでよく働いた

生きていくのに必死で
子供に構っている暇などなかった
必然的に自然の力に
子供を委ねるしかなかったのだろう
悔しい気持ちもあったに違いない

でも私たち兄弟は
思いの外素直でたくましく育った
一かどの自立心もついた

大地とともに生きてきた
両親の後ろ姿は
全てが正に教育そのもの

そこには生きる術が
安心できる大きな愛が
無言のうちに語られていた

今だからこそ
自信をもって言える
掛替えの無い自慢の両親であったと