ビリー・リンの永遠の一日(2016)

◆死線をくぐった若者のピュアで苦い従順さ

昨夜(16日・土)、BS12で放映されたのを、リアルタイム視聴。初見、原作(画像3)未読。
2004年、テキサスから心ならずもイラク戦争に送られ、激しい銃火に巻き込まれた上官を救うべく必死に応戦する様を偶然カメラにとらえられて、報道を通じ一躍国の英雄となった19歳の少年兵ビリー。分隊もろとも一時帰国させられ、各地の戦意高揚イベントにかり出された彼に故郷で芽生えた孤立感と葛藤を描く社会派心理ドラマ。
アン・リーという台湾出身の監督の「芸風」は、どうも自分にはいまひとつイメージが固まらないのだが、本作のアプローチは