「歎異抄の謎」(五木寛之著)はヒューマニズムの終りに見いだされる1冊だと

「歎異抄の謎 親鸞をめぐって・「私訳歎異抄」・原文・対談・関連書一覧」 五木寛之著 祥伝社新書
2009年12月25日発行
ー率直にいえば、ルネッサンス以来の魂の大恐慌です。  ヒューマニズムという人間中心主義の思想が、いま根底からくつがえろうとしている。何百年に一度の心の大恐慌が、いままさに幕をあけたのです。
 11年連続して国内で年間3万数千人の自殺者が記録されるというのは、ただごとではありません。
 それまでの戦争は、「躁の戦争」でした。はなばなしく地上戦を戦う。
 あらたに登場したのが、「鬱の戦争」です。テロとの戦いのことです。
 いまやエコカー