著者のエッセイは何冊か読んだことがあり、時代が求めているものを嗅ぎ分ける臭覚にはとても鋭いものを感じた。一方で、内容的にはあまり共感を覚えなかった。しかし、さすがにベストセラー作家だけあって、本書は非常に面白かった。 8歳の忠範はすでに父母は亡く、幼い2人の弟と共に貧しい下級貴族の家に厄介になっている。市井の聖と交わり、比叡山での修行を決意する。比叡山では範宴の名を与えられ、頭角を表す…
映画 風と共に去りぬ は 何回見たことか 分からない。 あの主人公のわがままぶりに スカッと していたから この映画のファンだったわけ。 男たちは スカーレットを捨てて行く レット バトラーの 捨て台詞 にスカッとしたらしい。 俺の 知ったことじゃない スカーレットの哀願への。 しかし このスカッとした気分も 変わった。 やっぱり 嫌になった。 スカーレット オハラが鼻につく。 中…
五木寛之の小説、親鸞(特装版)を再読し、昨日、その中で気になったところを日記に書き留めました。 今日は、その続きです。 比叡山から六角堂への百日参籠の時、95日目に出会った 聖徳太子の化身(紫野)のお告げで、法然の吉水道場に通うことになった。 紫野は故郷の越後に帰郷した。 法然の法話を百日聴聞した範宴は、法然に認められ綽空という名になった。 道場には、遵西という若手でほれぼれする声の持ち主で、…
5か月前、義兄が亡くなって、その遺品の一つ、装丁版「親鸞」6冊を義姉から貰い受けました。 その1か月後に全巻読みました。まずまずの読後感でした。 そして、2週間前にもう一度読もうと思い、3日前に読み終えました。 再読でも、結構、面白く読むことが出来ました。 そこで、気になったところを、確認する意味で日記にしてみました。 親鸞とは 1173年~1263年 90歳 浄土真宗開祖 父 日野有範 母…
朝のがん治療の通院が終わってしまえば、今日はあとはな~んにもない休日だった。いやいや家内と買い物に出かける約束はあったけれど、久しぶりの休日を味わった。 このところ顔を出さなかった書店に立ちよりブラブラと背表紙を眺めた。ビジネス書のコーナーを眺め金融関係の本を眺め、ついでに宗教のちいさなコーナーを見た。 なんと最近出た本に目が止まり、速攻、2冊購入。 1.『鈴木大拙一日一言』 横田南嶺監修、…
今からちょうど3か月前に、義理の兄が傘寿で亡くなった。その兄の遺品の中に、五木寛之著、中日新聞社刊、特装版「親鸞」6巻があった。 親鸞上下、激動編上下、完結編上下、いずれもカラー挿絵付き1600円の本だ。 2010年から全国の新聞小説で連載され、完結編は2014年に連載されている。 今から6年前だ。 義兄は購入したものの一度も目を通してなく新品だった。 この本は、講談社文庫でも刊行されている…