藤井邦夫 の 小糠雨 新・秋山久蔵御用控(七)

★3.3 新シリーズ7作目。
「賞金首」では珍しく両国稲荷が現場として使われる。繁華な場所だけになかなか小説には登場しないようだ。長八の「藪十」は柳橋のたもとの町屋の外れとあり、船宿「笹舟」は2階から大川に行き交う船が眺められるとあるから柳橋を渡ったすぐの東側か。

「追う娘」では大助と幼馴染で同心の娘・佳奈が登場。場所は柳森稲荷と玉池稲荷で小説ではよく使われる。同じ寺子屋で<悪餓鬼の大助>と呼ばれていたとは。

「小糠雨」では鉄砲洲波除稲荷とその先の本湊町が登場、半次親分や音次郎の塒が近い(新・知らぬが半兵衛手控帖)。

「駆落ち」では牛久藩上屋敷とし