辻堂魁 の 希みの文 風の市兵衛 弐6

★3.3 第弐部6作目。
今回は前2作に登場の難波新地の色茶屋「勝村」の遊女・お茂からの依頼。幼馴染のお橘を襲った犯人を突きとめてくれというもの。

被疑者が大坂東町奉行の近習らしく探索が止まっている。今回、遠国奉行などに臨時に仕える武家奉公人が紹介される。被疑者の父親がこの奉公人で、1年ごとの契約で町奉行に家老として仕えている。他の用人、給人を含め22の家来衆すべてをこの男が集めている。家老は10両3人扶持だが、大坂3郷からの年始銀、八朔銀、年中諸向到来などがあって、それらを分配した100両余が入るとのこと。

事件の決着は、銀6貫(100両相当)がお