〔六根清浄と智慧の源流〕太陽神の女神ミトラと牛頭天王と仏陀ゴータマ

①西アジアでは、イラン高原でゾロアスター教の興る以前から、ミトラ多神教など様々な神々がイラン系アーリアの間で信仰されていた。世界最古のミトラ教は、ゾロアスター教、ギリシャ教、仏教、キリスト教、中央アジアで救済を説いた弥勒信仰などに多大な影響を及ぼしてきた。
その一つ、頭に角を生やした太陽(光明)神の女神ミトラ(ミスラ)を祀る密儀宗教は、人気が高く、アケメネス朝ペルシャ帝国(前五五〇~前三三〇年)時代に小アジアまで広がっていた。契約や救済を重んじたこの女神が牛頭天王や仏陀ゴータマとどう関係するのか知っておこう。
②前一六〇〇年頃~前六〇〇年頃にかけて、ミト