『カナリヤ』

アズナブールの詩に寄せる

 『〜カナリヤ〜』


詩(うた)を忘れたカナリヤは
捨て去られるだけが運命なのか

詩を忘れたカナリヤは
朝日のさす時刻さえ知らされぬのか

詩を忘れたカナリヤは
羽ばたくことさえ許されぬのか

詩を忘れたカナリヤは
雨の音さえ身にまとわせられぬのか

詩を忘れたカナリヤは
殺されるだけを待つ身なのか

いや、
詩を忘れたカナリヤは
かすれる羽音を身にまとい
飛び去ることだけが許される

もう詩など歌うものか



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内容が少し暗くなったかな?
写真はこの作品とは関係ないのですが
山形は10m以上の滝が日本一多い所で