藤原緋沙子 の ほたる茶屋 千成屋お吟1

★3.2新シリーズ。〈頼り屋〉の看板を揚げ、よろず相談を生業とする千成屋の女将・お吟の活躍を描く連作4編。

江戸名所見物の案内、武家地の道案内、買い物案内に人探し、武家奉公人の世話なと、依頼を受ければ何でもやる。

お吟には岡っ引きの父親が残した千次郎、興之助の2人の使用人と隠居した元北町同心の青山平右衛門という頼りになる味方がいる。元侍の亭主がいたが5年前に伊勢へ行くと失踪してしまった。

物語は仕事の依頼人にからむ事件を解き明かすこと。〈頼り屋〉という生業は興味深いが、期待とは異なり、話の中身が軽すぎて残念。話の展開や、人の心情はもっと掘り下げて欲