連載:倭人伝の真実に迫る

25. 東、海を渡る千余里(本州と四国)

女王国は東西南北が海で「島」だったと締めくくった倭人伝最後の里程記事にはいる。その前に、会稽東治の緯度を書き誤っていた。正しくは北緯33度20分でした。
 さて、日本列島には邪馬壹国連合(女王国)の他にも倭人の国があった。九州南部には狗奴国があったが、本州、四国にも別の国々があった。それが、倭人伝の地理的最終段に記されている。
●女王国の東、海を渡る千余里、復(また)国(々)有り、皆倭種。又、朱儒国有り、その南に在り。人長三、四尺。女王を去る四千余里。又、裸国・黒歯国有り、復その東南に在り、船行一年にして至る可し。
 この文章から、女王国の東に海を挟んで