連載:宗教3

自堕落が人間の本性なのだろう (自分のためのメモ)

次の詩は誰の作だろうか。

「いま、釈迦の弟子といっている僧たちは、
修行することもなく、自らの悟りを究めることもない。
ただ檀徒からの施しをむだに使い、
身、語、意の行いのあり方をも心にかけず、
大ぜい集まっては思い上がった話を交わし、
昔通りのまま日々を過ごしている。
うわべは悟った高僧のような顔をして、
田舎の老婦をだましている。」
(竹村牧男監修・訳)

答えは、良寛さん。
修業を終えてしばらくした頃の若き良寛さんの漢詩の一部だ。良寛さんは10年以上円通寺にて修行をし、国仙和尚から印可を受けている。しかし寺を持たずに、行脚に出て定住せずに暮らした