二つの「東京裁判」(小林正樹監督作品と国際制作ドラマ)

片方はドキュメンタリー映画、一方は東京裁判の11人の判事を描いたドラマである。両方を合わせると8時間を超える作品であるが、膨大な資料や証言、そして長い時間を費やした裁判を思えば、この二作品だけをもって東京裁判を語ろうなどとは到底思えない。但し、この他に若干の著作や論文を読み、浅学ながら法律を学んだものにとってかなりの違和感のある裁判であった点は否めない。勿論、東京裁判に対する批判や評論は枚挙に遑がないので、これからも見て行かなければならないと思うが、二つの作品を見た機会に雑駁ではあるが、裁判へのこれまでの感想だけは記して置きたい。