「大和古寺風物誌」(亀井勝一郎)に思う私の歩み  6、蛇足(おまけ)

6、蛇足(おまけ)

〇最後に本題の話でなく、蛇足であるが、つい私の美術本位の興味がいってしまうのだが、「法隆寺」の「金堂の春」のところで、「念持仏の厨子(橘夫人厨子)の右側に立つ天平の聖観音」のことが書かれている。

〇いったい金堂の天平の聖観音なんてあったのだろうか。パソコン検索してみると、このことをヤフー知恵袋で質問している人があり、ベストアンサーでも「そんなものはありません。橘夫人厨子の白鳳仏の右側の脇侍ではないか」など答えになっていない。

〇亀井勝一郎氏は金堂内で、百済観音を拝観しているので、1941年に大宝蔵殿が完成して、それまで金堂内にあ