玄米茶栗羊羹をお茶請けに



 戦いの昭和を生きてちやんちやんこ  寺西安子

 双六の絵図に残りし昭和かな  赤井よしを

 初日うらうら昭和元禄の花ふらし  山口青邨

 毛糸解く昭和の初め見えてくる  宮川三保子

 昭和維新の歴史確とそこにあり アロマ

 ダリの絵を見てきて栗のいが落す  成瀬桜桃子 風色

 栗色の素敵なドレス身に纏い  アロマ

 かぞへつつ山栗入るる茶袋に  田中冬二 麦ほこり

 どや~と風の朝の栗拾ひ  尾崎紅葉

 一粒の大粒の艶丹波栗  中山純子

 玄米茶栗羊羹をお茶請けに アロマ

 家裏の栗落つ音の昔のまゝ  細見綾子

 柴栗の二つ